2021/12/18(土) に開催される高学年例会
『ボクラのばにしんぐぽいんと』に先立ち
風の子北海道代表・制作:植村直己さんを招いて
中高青メンバー中心に事前交流会が行われました。
交流会ではこの作品を作ったきっかけについて
植村さんの歩んだ人生とともに話してくれました。
ばにしんぐぽいんととは?
まずタイトルになっている
「ばにしんぐぽいんと」とは…?
普段はあまり聞きなれない言葉ですがと前置きされましたが
自分は聞いたことあるなと思って調べたら昨年のホープフルステークスの出走馬の名前でしたね……
あとは1971年アメリカで公開された映画のタイトルに
『バニシング・ポイント』というものがありました。
単語としての意味は
vanishing point:(透視画法における)消失点,限界点
と聞いて,絵画の講義で習ったような記憶もあるようなないような……
植村さんからはあまり”ばにしんぐぽいんと”について
深く話してくれませんでしたが
演劇を観て感じてほしいということと受け取りました。
話を戻しまして
『ボクラのばにしんぐぽいんと』 という作品についてですが
普段は中学生を対象に学校等で講演しているとのことでしたが
小学校高学年には難しすぎるということもなく
大人には簡単すぎるというお芝居ではなく
誰でも観劇できる作品とのことでした。
作品のテーマはずばり「お金」
植村さんが小学5年生のときに感じた
「お金ってなんだろう?」という気持ちが出発点とのことです。
誰しも一度は考えたことのあるであろうこの謎。
そして学校では教えてくれないお金の本当の意味。
(注:学校教育で習うのは「貨幣」。ここでいう「お金」のことではない。)
植村さんの体験
植村さんは千葉県野田生まれ。
子どものころは定期的に光化学スモッグ警報が鳴る地域だった。
警報が鳴ると外で遊んではいけないと言われる。
ゴミの埋め立て地や生活排水の問題もあり
ある時,川で遊んではいけないと言われたそう。
→人間が何かするとすべて子供にくる。自分たちの遊び場が奪う。
ふとした時にこういったモヤモヤがわいてくる。
中学生になると唐突にお前の夢は何か?
と問われる。
小学生のときは科学者になりたかった。
(過去の体験から環境問題に興味があった)
自分が地球を守りたかった。
→勉強しないとなれない。と突きつけられる。
こうなるとだんだん選択肢がなくなってくる。
そうなるとやはりモヤモヤが増える。
「大人になると生きる意味がなくなるんじゃないか?」
そう思っても現実は変わらない……
→受験。勉強しろ。
ひたすら理不尽との闘い……
結局,今もそれは変わっていないと思う。
遠回りしてきたけど劇団という立場になりこの経験が生きている。
劇に使うモチーフとして
「この原因は”お金”にあるんじゃないかな」
という植村さんのモヤモヤが劇になった。
植村さんの話を聞いて
一番共感したのは
自分たちの遊び場が大人の理不尽な理由でなくなるということ。
自分はわりと勉強は苦ではないタイプだったので……
その立場からすると
勉強できても,やりたいことを自由にできるわけではない。
もちろんお金がないというのも大きいが
コミュニティに入り込めるかが大事だと思う。
これは日本独特の社会とも動物的本能ともとれるがコミュニティに入ってくる異なるものを集団で徹底的に圧していくので……
自論がながくなりそうなので交流会の時の話に戻します。
植村さんの話を聞いて思ったことを
最終的には参加者全員が自分の体験を踏まえて
沢山話してくれました。
中高青メンバーだけで11人もいたので2時間近く話しました。
「夢」「幸せ」「お金」などなど人によって
響いたところは違うかもしれませんが
普段の集まりでは聞くことのできない悩みだったりを
聞くことが出来てとても良い交流会になったのと感じます。
植村さんから
「劇を見た後にもう一度感想をききたいな」
と言っていただき
ますます 『ボクラのばにしんぐぽいんと』 が楽しみになりました。
植村さんには貴重なお時間をいただき感謝の気持ちでいっぱいです。
今回の交流会が植村さんの劇になにか刺激を与えられていたら幸いです。
本当にありがとうございました。
12/18の公演で会えることを楽しみにしています‼
追記
白熱してしまい,交流会の様子を写真に収めることが出来ませんでした。
大変申し訳ありませんでした。
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